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EARTHBRAIN、清水建設と共同で盛土工事のトレーサビリティ管理システムを開発

ニュースリリース

EARTHBRAIN、清水建設と共同で盛土工事のトレーサビリティ管理システムを開発

~「Shimz Smart Earthwork Logs」により施工履歴を3次元モデルで一元管理、効率化とコスト削減を実証~

概要

建設業界向けにデジタルソリューションを提供する株式会社EARTHBRAINは、このたび清水建設株式会社と共同で、盛土工事における施工履歴を一元的に管理する新システム「Shimz Smart Earthwork Logs(SSEL)」を開発しました。

盛土品質・トレーサビリティ管理システム「SSEL」の全体概要図

図1:SSELによるトレーサビリティの一元自動管理

背景

2021年に発生した盛土崩壊事故を契機に、「盛土規制法」が改正されるなど、盛土工事の安全性・品質管理に対する要求が高まっています。従来は紙ベースの管理や個別の報告書作成が主流で、施工履歴の追跡やデータ活用に課題がありました。

課題と効果の概要図

図2:従来の課題とSSEL導入による効果

システムの特長

EARTHBRAINと清水建設が共同開発したSSELは、ICT建機やIoTデバイスから取得した各種データをクラウド上で統合し、3次元モデル上に施工履歴を紐付けて管理する仕組みを実現しています。

SSELのデータフロー図

図3:事前試験から転圧まで、自動データ取得による一元管理フロー

  • 自動データ取得と一元管理
    土質試験データや施工履歴(積込・運搬・敷均し・転圧など)を自動収集し、クラウドで一元管理。
  • 3次元ボクセル構造による可視化
    施工区画ごとに層番号・含水比・転圧回数などを属性情報として記録し、直感的に可視化。
  • 高い操作性
    専用ソフトやハイスペックなPCを必要とせず、誰でも利用しやすいシステム設計。
現場で使用される機器とシステム

図4:動態管理デバイス、ICT建機による自動データ取得

3次元可視化画面

図5:3次元ボクセル構造による直感的な施工履歴の可視化

実証結果と効果

本システムは、NEXCO西日本発注の新名神高速道路 梶原トンネル工事(大阪府高槻市)において実証され、以下の効果が確認されています。

  • 施工履歴照会の効率化
  • 情報共有の精度向上
  • リアルタイムな情報共有の実現
  • 品質書類の削減・DX化の推進
業務効率化とコスト削減の効果を確認

今後の展望

EARTHBRAINは、建設領域のデジタルトランスフォーメーションをリードする企業として、今回の取り組みを清水建設とともにさらに発展させ、建設業界全体への展開を目指します。今後は、道路会社やインフラ関連事業者での標準化も視野に入れ、社会インフラの安全性向上と効率化に貢献してまいります。

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